キース・ジャレットは、70年代に即興ソロでワン・アンド・オンリーな世界を築きあげた。そのキースがスタンダード曲ばかりを集め、ピアノトリオで演奏したのが本作だ。
メンバーは、ゲイリー・ピーコック(B)とジャック・デジョネット(Ds)。77年、ゲイリー・ピーコックのリーダーアルバム『テイルズ・オブ・アナザー』でそろった、オールスター的ピアノトリオである。それぞれがスタンダードとは距離を置く、オリジナル曲の演奏が多い革新的なジャズメンだ。そんな顔ぶれでのスタンダードの演奏に、当時のファンは驚いた。だがその後15年以上も、このユニットの活動は続いている。
本作では、ジャズ界最高ともいえるテクニックとアイデアで、半世紀以上も演奏され続けてきたスタンダードナンバーに、新たな風を吹き込んでいる。彼らのリリースする作品は、ほとんどがライヴ演奏だ。その原点となるスタジオ録音の本作こそ、最高傑作との声が高い。(高木宏真)

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Setting Standards: New York Sessions
Personnel:
Jack DeJohnette — drums
Manfred Eicher — producer
Keith Jarrett — piano

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 ・ Spotify : Keith Jarrett : Standards Vol.1 (1983)