アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal 1930年7月2日〜)はアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。アルバムは1994年と95年の録音で円熟と迫力のピアノをたっぷり堪能できる。共演者は名パーカッションのマノロ・バドレナとドラムのアイドリス・ムハマドは通しで演奏。なかでもテナー・サックスのジョージ・コールマンが二曲演奏している。マイルスと共に演奏したあのジョージ・コールマンが、マイルスの誘いを断ったジャマルのアルバムに参加している事は単なる偶然ではないような気がしてならない。演奏はさすがアーマッド・ジャマル、どの曲を聴いても燻し銀の音色と隙のない完成されたもので、ホント凄いジャズ・ピアニストである。
(青木高見)