ケネス・シドニー・”ケニー”・ドリュー (Kenneth Sidney “Kenny” Drew、1928年8月28日 – 1993年8月4日)はハード・バップ・ピアニストの一人。アメリカ合衆国ニューヨーク出身。メロディアスかつ優しいタッチで、ヨーロッパ及び日本で人気を集めた。
1949年にハワード・マクギーと初録音を行う。
1950年代にはチャーリー・パーカーやミルト・ジャクソン等と共演。また、バンド・リーダーとしてブルーノートと契約するが、本国アメリカでは、なかなか高い評価を得られなかった。
1961年にパリに渡り、1964年からデンマークのコペンハーゲンに活動の拠点を移し、以来デンマーク人ベーシスト、ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンを生涯の演奏のパートナーとする。また、やはりコペンハーゲンに渡ってきたデクスター・ゴードンとも共演。
ケニー・ドリュー・トリオとしての代表作には、
1960年 “UNDERCURRENT”(ブルーノート)
1988年 “IMPRESSIONS”(邦題「パリ北駅着、印象」)(アルファ・ジャズ)
1989年 “RECOLLECTIONS”(邦題「欧州紀行」)(アルファ・ジャズ)
などがある。
最後のアルバムで日本におけるライヴを録音した
『ザ・ラスト・レコーディング -ライヴ・アット・ザ・ブルーノート・大阪』(アルファ・ジャズ)
が残されている。
1993年にコペンハーゲンで死去し、同地に埋葬された。